Monday, August 28, 2017

TEXAS PSYCHO RODDER


2017年LOC第3戦8月20日筑波サーキットで、
先日ボラーニのアルミリムを組ませてもらった門田さんの1958年TR6が優勝!
オメデトウゴザイマス!









 ただアルミリムを組ませてもらっただけなのですが、
昔から影響を受けまくってきたトライアンフ世代の方の車両に
参加することができて素直に嬉しいです。



この車両、そしてオーナーの何がそこまで魅力的なのか?

プライベーターであるオーナー自身が、基本的にエンジンから細部まで
手がけている時点ですでにどがっこいいのですが、
長年の経験によって裏付けされた深い知識と技術はやはり尊敬の念を禁じ得ません。

ぱっと見普通の別体エンジンなのですが、
オーナー自身によって組まれたこのエンジンは、
巨匠のホットルーカスマグニートや巨匠の鋳造ピストン、知る人ぞ知るレーシングヘッド、
バランスドクランクシャフト、あのカムシャフト、
モディファイドタイミングカバー、ホット5スピードギアボックス等の
語りつくせない内容があまりにも濃厚で、トラ好きからすればヨダレもの。
 細部まで調律されたこのエンジンの戦闘力は圧倒的に高いのです。

しかし、フレームは、59年以前のシングルダウンチューブ仕様の純正のまま、
さりげなくボラーニをおごっているホイール回りも、ブレーキは純正のまま、
絶妙な長さのフロントフェンダーが装着されたフロントフォークまでもが純正のまま、
しかも、フロントドラムハブにはメッキのお洒落カバーまで付いており、
車体回りはほぼ純正部品の鉄の塊のままといっても過言ではありません。

このSLEEPER感が圧倒的にたまらないのです!

昔からブレないこのスタンスに、圧倒的なセンスを感じざるを得ません。
 

それゆえに、レーシング部品を惜しみなく組んだバキバキの軽量レーサー達の中で、
9000RPMまで軽くぶん回して優勝する姿はあまりにもどがっこいいのです。


この車両には様々な方々が携わっていると思いますし、
優勝という結果を、携わった方々と分かち合える車両でもある事にも魅力を感じました。

自分の場合、出来ない事ですら何から何まで全部自分一人でなんとかしてやろうとしてしまう為、
他の方との繋がりもほとんどありませんし、このような事を共有することも無い環境です。

真のHOT RODDERとは何かを考えさせられる夏でもありました。

進化し続けるこのTR6、そしてTEXAS PSYCHO RODDERから今後も目が離せませんね!



No comments: